想定読者
HTC Vive Trackerと色々なハードウェア(例えばガンコン)を繋げて、それらの入出力を取りたい人
必要なスキル
はんだ付け
3Dプリント or 穴あけ作業
概要
こんにちは。今度 de:code 2017 に遊びに行く、ハードウェアエンジニアのGOE3です!
今回は、HTC Vive Trackerから出ているポゴピン(電極)を扱いやすくする方法を紹介させて頂きます。
まとめ
以下のパーツを使うと、ポゴピンにアクセス出来るようになります
電子部品
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-08269/
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-10440/
tracker固定用ネジ
3Dプリントパーツ
http://www.thingiverse.com/thing:2329363
製作した経緯
最近、とあるVRの会社さんから、HTC Vive Tracker にはポゴピン(電極)が付いており、ここにアクセス出来ると、インプット・アウトプットに使用出来るのだけど、公式パーツが未だ出ていない為、市販品を使って簡単にアクセスする方法は無いだろうか?と相談を受けました。
ちなみに、HTC Vive Trackerについては、坪倉さんのサイトで丁寧にまとめられています。(電極へのハックもされていますね)
で、ポゴピンへのアクセスを難しくしている原因の一つが、3mmピッチという仕様。ポゴピン買ってくるのも一般的じゃないよなぁと思い、何とか出来ないかと悩んでいたのですが、ふと「1.778mmピッチのICソケットなら、一つとばしで当てれば大体フィットするのでは?」と思い付きました。
具体的には、これを11端子分切り取ります。
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-08269/
で、秋月の1.778×2.54ピッチ変換基盤と組み合わせます。
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-10440/
後は、Trackerに取り付ける為のパーツを作って完成!
スイッチは、各インプット端子と、GNDが繋がるようになっています。
実際の動作試験は、フォージビジョンのVRエンジニアである、izmさんにお手伝い頂きました。
https://twitter.com/izm/status/865218203735031808
未検証ですが、trackerのネジ位置合わせて、基板側に穴を空ければ、3Dプリントする部品が無くてもいける気がします。3Dプリンタが無い!という方はお試しいただけますと幸いです。
ハードウェア周りについては色々とご相談を受けていますので、ハードが弄れれば、もっと色々な開発出来るのに!という方が見えましたら、一度ご相談下さい!